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田無日記

映像編集者 1977年生まれ

いつまでも通じるわけがない

いまでも、世間の平均的な親は、子供にいい大学、いい会社を、って思ってるのだろうか。

そうだとしたら、自分達がまだまだ、いい会社でいい思いをしてるからなんだろうけど、僕などは、別にいい会社でもないし、到底、子供もいい大学、いい会社に入るような能力はないので、そもそも、そんなことは思わないけど。

しかし、実際のところ、株式会社はこの先、成立し続けるのか、僕は懐疑的だ。

 

大勢が、ある方向性をもって働いて、それで全員がある程度の富を得て、それも歳をかさねるほど、その額があがるなんていう事が、続けられるのだろうか。

そもそも、このみんながみんな会社に入って、サラリー貰うっていうのが、一般化したのは戦後だ。それまでは、ほとんどが自営業。家族で営むか、町や村の一部の集団で仕事を作っていくか。一次産業が多かったし、それで成り立っていた。

まあ、そこに戻るわけにもいかないだろうけど、かと言って、ある時代に有効だった社会の形に固執して、それを維持しようとしたら、歪んで色々と不具合が起こるような気がする。

それが、格差社会だったりするのは、自明だと思うけど。

 

50〜60代の人が、いまの若者がだらしないとかいう、もしくは右傾化するのは、自分の価値観、自分の生きた時代から離れられないから、まったく今の時代を見ずに、威張っているだけで、若者にとっては、どっ白けるし、ウザいこと、この上ない。それでも、株式会社システムにいるおっさんたちのほうが、手練手管、ノウハウを持っていて、若者はあんまし勝てない。

だから、働かない。働く気がしない、っていうのは、わりと、もっともかもしれない。

 

おっさん達が、いいとこ持っていって威張るだけ威張って、それに従っていて、僕たちいいことありますか?っていうのが本音じゃなかろうか。そして、なにより若者がおっさんに何か言っても、一切聞く耳ない。

 

安倍昭恵さんと西田さんの対談インタビューを読んで、関係ないかもしれないけど。おっさんと若者の分断、あらゆる分断の極北を見た気がした。

http://lite.blogos.com/article/197071/

 

この話の通じなさが、半端なくて、びびる。人間、話せば分かり合えるなんていう、生易しい世界はここにはない。

安倍昭恵さんには、きっとなんら悪意ないんだろう。なんか、世界を日本が、私が救わなくちゃいけないと直感してるのだろう、だからこうやって活動する私は、開かれた人間であり、それをみんなに分かっていただきたい、みたいだ。

それは、まあ、いいと思うんだけど。

そんなタワゴトは、時給700円で働き続けてから言ってくれよ、っていうのがほとんどの人間の思うところだろう。

ほんとに、世界を救う気があるなら、気になった人を呼びつけるとか、会いにいくとか、ぬるいことでいいのだろうか。

そういう、高い所から分かったようなこと言って、理解者のような顔して、若者を崖から、その実、突き落とすような社会にしていく人間は大勢いる。

結局、安倍夫妻は、戦前戦後と続く資本家政治家の流れの真ん中にいる人たちだから、今までの日本が素晴らしく美しいわけで、それを維持延命することが、自分の血筋の存在証明なんだし、結局、それしか知らないし分からないから、出来ないと思う。

 

いま、日本の高齢者は過去しかみることができない、だって、あの頃はよかったんでしょうから。自分の過去がいまの惨状をうむ種をうみ育んでたなんて認めたくもないだろうし。

そして、いま、ダメなのは、いまの若者が頑張ってないから、ってことらしいから。